【短編】こちら、なんでも屋でございます。
霧沢真由子34歳。
職業:依頼女性(真琴)と同じ事務員。
大谷雄一とは結婚式があった4年前から顔見知り。
結婚して二カ月が立つ時、二人は肉体関係を持つ。
それ以来はちょくちょく依頼女性の目を盗みあっていた。
依頼女性に子供はいらないといったのは将来真由子と結婚する予定だったからである。
まぁ、典型的な不倫関係である。
「ざっと、調べたらこんなものか」
「さすが綺羅だ、気持ちが悪くなる」
「それって、褒めてるのか貶してるのか…」
「私は貶している」
「ヒドッ!」
「でもまぁ…実効日は一ヶ月後。真由子が丁度子供を産み、丁度雄一が離婚を切り出すタイミングの時だ」
「OK、レインに従いまーす」
「実効日まで私は独自に二人を監視する、綺羅は計画を練っておけ」
「分かった~」
綺羅は机に向かい直しノートにキレイな文字で計画を練っていた。
その間レインは二人の監視、および盗撮役。
レインは深くフードをかぶると事務所を後にした。