ぼくらのうた



「えー?!なんでー?!
 女の子同士じゃん!!」

「そうだけど!
 今散らかってるから…!」

「えー…別に気にしないのにぃー」

「あたしが気にするの!」


 渋る涼を部屋から追い出して、必要な物をバックに突っ込む。

 ふと、ナオと目があって…


「困った友だちだよね…」


 苦笑した。


「でも、自慢の友だちだよ」


 バックを持ってドアに向かう。

 それから、振り返ってナオを見た。


「ナオ、行ってきます…」

 ナオは静かに笑いながらあたしを見送った。







「お待たせー!」

「涼は大丈夫☆
 じゃあ行こっか!」


 ハイテンションな涼に手をひかれながら外に出た。

 サンサンと太陽が輝く。


「あつー…う?!」


 何これ?!

 うちの周りに出来た人だかり。

 何かあったっけ?!

 呆然としながら歩く。



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