ぼくらのうた
会いたくないし。
「は〜もう…ゆーうつだなぁ…」
「梅雨だしね〜…」
…そうゆう意味じゃないんだけど。
ま、いっか。
マナとしゃべりながら教室の扉を開く。
「はよ」
そう言ったのはチカじゃなくて…
「小ザル!?」
「小ザルゆーな!!」
この間の小ザルだった。
「ちょっとツラ貸せや」
「は?ヅラ??
生憎あたしヅラじゃないんで」
「ちげーよツラだよツラ!!
顔貸せっつってんだよ!!」
「顔貸すとか物理的に無理なんですけど〜」
「だ〜も〜ッッ!!
とにかく来い!!」
手首を小ザルに掴まれる。
っ…こんなの解いて…
って、あれ??ウソ、とれない…!!
こいつどこにこんな力隠してんのよ…ッ!!
そしてあたしはどこかに引きずられていく…
「ここだ」
連れて行かれた先は、1つの部屋。
その扉が開かれる。
「ようこそ、『羽ばたく翼』…もとい、『The wing』へ」