ぼくらのうた



「クッ 何、今のあくび?」

「ちょ、笑わないでよッ!」


 したくてしたわけでもないのに…!


「はいはい。
 じゃああっちので寝れば?」

「イ・ヤ!」

「…は?」


 ぽかーんって顔した春樹を睨みながら、アヒル口にする。


「そこがあたしの場所なの!」

「…ふ〜ん…わがままな姫さんだなぁ…」

「姫…ッ?!」


 何この人頭おかしいよ…!

 カッコいいけどさ!


「ほら、どーぞ」

「…ドモ」


 少し納得出来ないけど、いつもの場所に寝っ転がる。

 春樹は、左のベンチに寝っ転がった

 ここに寝ていると、1番空に近い場所にいる気がする。

 本当はビルとかのほうが高いんだろうけど。

 ここ…だ、た……ら………







 1人 夕暮れの廊下を歩く。

「よっ」

「おー来たか。
 あ、そう言やぁ新メンバーの話だけどさ、ベースのヤツが…」

「さっき会ったぜ!
 いい感じの子だった〜」



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