ぼくらのうた
「は?アンタには関係ないだろ」
「あぃか…」
可愛い顔が台無しなくらい涙でぐちゃぐちゃな涼の顔。
あたしの友だちに何してんのよ…!!
「関係なくなんかない!!
涼はあたしの大事な友だちなんだから!!!!」
「うっせぇな!!
お前に何がわかるんだよ!!」
「わかるわけないじゃんいじめなんてする奴らの気持ちなんて!!!!」
「うるせぇ!!!!仕方ねぇんだよ、口出すな!!!!」
「仕方ない…?涼に嫌味言うのが仕方ない!?!?」
茶髪の男と言い合う。
口で負ける気はしないね…っ!
…けど、何かコイツ…
「千夏…!!」
「っ…家帰ったら覚えとけよ」
ちか、と呼ばれた茶髪の男が嫌そうに反対方向に向かって歩いていく。
穏やかな笑みを浮かべたもう1人の黒髪の男があたしに向かって言う。