ぼくらのうた
そんなの、あの頃と変わらないじゃない。
あたしは、変わったんだ。
The wingと出会って…仲間になってから。
「「「「おうッ!」」」」
痛む身体を支えてもらって、マナたちの教室に向かう。
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
心配そうな顔をする春樹に笑い返した。
大丈夫…もう、友だちじゃないから。
それに…みんながいてくれるから。
あたしはもう1人じゃない。
弱いままの…藍架じゃないんだ。
光がドアの前に立つ。
「行くぞ?」
「うん…」
―スパァーンッ!
気持ちのいい音がして、中にいた人たちがあたしたちを見る。
「な…ッ!何だお前たち!!」
驚く先生を放置して、2人に近付く。
2人はあたしたちを見て、固まっていた。