ぼくらのうた




「ンなわけあるかーいっ!」

「ええー?!
 お似合いだと思うんだけどなぁー」


 口に空気を入れて拗ねる涼。

 いや、可愛いけどね?

 けどさ…。

 発する言葉は核ミサイル並なんですが。

 しかも不意討ちだし。


「だって、光を見る目が乙女ちっくだもん。
 春樹のときみたいにねっ☆★」


 核ミサイル2発目!

 2発目撃たれましたッ!

 そしてあたしの心に直撃…って、そんな場合じゃないっ!!


「春樹のこと…気が付いてたのっ?!」

「当たり前じゃーん☆
 藍架がゆってくれないから、黙ってたんだよ?」

「あ…ごめん、」

「んーん、責めてるわけじゃないからっ」


 気にしないで、って笑う涼。

 ほんと…何でこんなにいい子なの…?!



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