ぼくらのうた



「あ、じゃあ俺のコーヒーも…」

「春樹、お前も行けよ」


 光がそう言った瞬間、空気が凍った気がした。

 涼は大きな目を真ん丸にして、春樹と芳斗は目を見開いていた。

 あたしだけがよくわかんなくて首を傾げた。

 だって…確かに光がそうゆうことゆうのは珍しいけど

 そこまで驚かなくて良くない?


「…わかったよ」


 その場で適当に着替えて

 (割れた腹筋やばいっ)

 3人は出ていった。

 2人っきりの空間でシーンと静かになる。

 おぉう…こうゆうことかっ!


「あいか」

「はいっ?!」

「…話がある」


 そのとき、なんとなく勘づいてしまった。

 そう言った光のオーラ?が

 涼や芳斗や春樹、そしてあたしが――

 ――過去を話したときと、同じだったから。



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