ぼくらのうた



 口を尖らせてマナが言う。


「藍架は興味ないの〜?」

「特にナーシ!
 あたしはスイーツがいいも〜ん」


 垂れてきたアイスを舐める。

 今日のイライラが消えていく。


「あぁーし・あ・わ・せ〜〜っ」

「ほんとに花より団子だよね〜」

「色気より食い気とも言う〜」


 呆れたように笑う2人。

 一口食べて、飲み下す。


「もー!そんなこと言うんならクレープもらうよ?!」

「太りますぜ〜」

「体脂肪が あぁヤバい…!!」


 演技がかったチカの台詞。

 それに笑いが込み上げてきて、吹き出した。


「「「あははははっ!!!!」」」


 3人でいればどんなことでも笑顔になれる。

 それはあたしたちが…『真友』だからだよね…?

 そうだよね、マナ、チカ…。







―――――







 翌日、あたしは今日も雑用をさせられていた…。


「あのハゲェ…!
 昨日だけならまだしも今日まで…!!
 絶対調子のってる…!!!!」



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