ぼくらのうた



「えっと…最初ら辺は静かめにで、だんだん上がってきて…
 ここで一旦戻んのね。
 で、こことここは力強くってゆーか…誰かに伝える感じで。
 ここは『いるん』で上がって、『だぁーよー』で下がって終わり…みたいな。
 どうかな?」

「………」

「っ、ひ…光…?」


 やっぱりダメだったかな…。

 とりあえず今の気持ちぶつけてみたんだけど…。

 ダメ…かなぁ…。


「…ごめん、やっぱり…」

「いいじゃん!!」

「…へ?」


 いいじゃん?って…


「初めてにしては上出来だ!
 今すぐに歌にするから待ってろ!」


 上出来…って、褒められた?!

 光に初めて褒められた…。

 いっつもボケとかアホとか下手くそとか言われてたから…

 なんか…すっごく…嬉しい!!


「良かったね、藍架♪
 光が人褒めるとか、珍しいんだよ〜☆」

「やっぱり?!へへ〜やったね☆」



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