ぼくらのうた



 てーことは正常なわけ…?


「「うりゃっ!」」

「ギャーーーッ!!!!」


 正面にいる春樹がパーカーのジッパーを、後ろに来た涼が短パンを下ろす。


「「藍架ナイスバディじゃーん♪♪♪」」

「お前らは変態かーーーッ!!!!」

「「「ははははは!!」」」


 いつも気にかけてた。

 笑っているあたしたちの輪には入らずに1人無表情の君。

 そんな君の話を、あたしは聴くことになる。







「藍架ーあっち行ってみよ?」

「うん、行こ行こ♪」


 涼と2人で人のいないほうに行く。


 岩場ってゴツゴツしてて危ないなぁ。

 怪我しないといいんだけど。


「涼と芳斗って1番仲良いよね?」

「え〜そぉかなぁ〜?」

「うん、さっきだって芳斗が言ったらやめたじゃん?」


 あの光でさえ止められなかったのに…。

 芳斗は涼のストッパー係なのかな。



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