【完】君に贈る歌
「翔太君。お風呂出たよ」
「・・・」
ホテルに備えつきの白いタオルの服を立花は着ていた。
見え隠れする色気を俺はとらえる。
「翔太君?」
俺の返事がなく、心配したのか立花は安心しきって俺に近づいてきた。
「・・・きゃっ」
「ごめん。やっぱ我慢できない」
「・・・!?」
立花の隙を狙い、俺に近づいた途端にベッドに押し倒す。
「は、離して」
「離さない」
「や・・・やだ」
「立花の全部、俺に頂戴?」
「・・・っ」
俺の腕から逃れようと立花は必死にじたばたする。
がしっと捕まえた俺からはもちろん逃げられない。
「男の力には敵わないんだよ。女の子は」
「・・・嫌っ」
「俺の事、好き?」
「・・・」
立花は潤んだ瞳で俺を見つめ頷いた。