森はもう歌わない
パーティー
『一周年記念パーティー』デカデカと書かれた垂れ幕が掛かっている。
「レムスー!」
誰かを呼ぶ声が聞こえる。
林の中。ポツンと子供が居た。白い長い髪は手入れされていないのか、顔を覆っている。服装にも気を使っていないのだろう、薄汚れた大きめの半パンTシャツを着ている。
「…………。」
物思いに耽っているのか、膝を抱えて黙っている。
「レムス!」
不意に後ろから声がした。
そこにはよく似た男が立って居た。しかしこちらは長髪をきちんと整え、服装もお洒落にしている。
「やっぱり。ここに居ると思ったよ。」
レムスは丸いつぶらな瞳で男の方を見る。
「ロムルス……。」
ザッ。ロムルスはレムスの方を見ないで隣に来た。
「本当にレムスはこの場所が好きだな。」
「レムスー!」
誰かを呼ぶ声が聞こえる。
林の中。ポツンと子供が居た。白い長い髪は手入れされていないのか、顔を覆っている。服装にも気を使っていないのだろう、薄汚れた大きめの半パンTシャツを着ている。
「…………。」
物思いに耽っているのか、膝を抱えて黙っている。
「レムス!」
不意に後ろから声がした。
そこにはよく似た男が立って居た。しかしこちらは長髪をきちんと整え、服装もお洒落にしている。
「やっぱり。ここに居ると思ったよ。」
レムスは丸いつぶらな瞳で男の方を見る。
「ロムルス……。」
ザッ。ロムルスはレムスの方を見ないで隣に来た。
「本当にレムスはこの場所が好きだな。」