予言と過去
それから毎日、美雪は訪ねて来た。私は決して会わず、いつも お婆ちゃんが伝言を伝えてくれるだけだった。
でも、美雪からの伝言は いつも。
――学校 来なよ。待ってるから。
そればっかりで。
それを聞く度に、苦しい程に胸が苦しくなって、心配して声を掛けてくれる お婆ちゃんさえ、無視するように なった。
消えたい。
こんな世界から消えちゃえば、もう苦しまなくて済む?
話し掛けないでよ。促さないでよ。
私は もう、何も出来ないんだから……。
死んだら、天国に居る お父さんと お母さんに、会えるのかなぁ?
そしたら、前みたいに ぎゅって してくれて、「良く頑張ったね。もう、頑張らなくて良いんだよ? ずっと一緒に居よう?」って、言ってくれるのかな?
もう、嫌だよ。
唯 生きているだけでも こんなに苦しいのに、まだ苦しまなきゃ いけないの?
もう……頑張れないよ……。