予言と過去



翌朝。



普段 学校に行く時に起きていた時間よりも少しだけ早く起きて、台所に行った。



朝食を作っていた お婆ちゃんは、私の姿を見て、目を見開いた。



「……あ、愛光! 愛光っ!!」



何度も何度も私の名前を呼んで、私の頬に手を添える。



久し振りに見た お婆ちゃんは、美雪が言っていたように、とても やつれていた。



まだ黒髪が残っていた髪は全部 白髪に なってしまっていて、眠れていないのか目の下には隈が出来ている。顔の皺も増えたみたいで、肌も かさかさだ。



……御免ね、私の所為だね。



私が ちゃんと お婆ちゃんと向き合っていたなら、お婆ちゃんは こんなに ならずに済んだかも知れないのに。



部屋に閉じ籠って、頑なに関わりを拒んだ私を、こんなに なる迄 心配してくれたんだね。



御免ね……有り難う。



お婆ちゃんと2人で朝食を食べて、洗面所で髪を縛る為に鏡を見る。鏡に映った姿を見て、微かに苦笑した。



お婆ちゃん程じゃないけど、私の目の下にも、うっすら隈が出来ている。髪も ぱさぱさだし、肌も荒れている。



取り敢えず いつものようにツインテールに縛って台所に戻ると、お婆ちゃんが近付いて来た。

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