ディスオーダー【短編集】
どれくらいの時間、そうしていただろうか。
ずしり、っと、身体の上に何か重いものがのしかかった。
動けないために重いものの確認は出来ないが、人ならずものであることは金縛りから理解出来る。
得体の知れない何かが身体の上にのしかかっていることと、それを確認出来ないことの恐怖が入り混じり、私は半ば泣きそうになっていた。
もちろん、金縛りにあっているために本当に涙は出ないが、心の中ではすでに泣いていた。