ディスオーダー【短編集】
許さない。
そりゃ、私だってミミのために何も出来なかったけれど。
「許さない」だなんて言う権利、私にはないのかもしれないけれど。
1つの命を奪った女子生徒の方が、私の何倍もひどい。
──だから私は、ミミの命を奪った女子生徒に、今から罰をあたえようと思います。
「なーに? ユミコ。こんなところに私達を呼び出して」
「……」
「あははっ!何も言えないよねぇ。だってアンタ、〝もう〟人間じゃないんだから」
「う……ぐぅ……」
女子生徒の1人にそう言われ、私のクチからは変な言葉が漏れた。