こちら、なんでも屋でございます【2】



「その名はとっくに捨てた。今はレインだ」
「なぁ、ルシファー。お前は地上最強の悪魔だろう?なら一緒に人間を蹴散らそうよ。こんな醜い生き物は見るに耐える。だから俺達で消そうぜ」
「…ふざけるのも対外にしろ」
「…お前もだよ、誰に口聞いてるんだ?」
「うっ」


思いっきり前髪を引っ張られ思わず目を瞑ってしまった。



「お前も俺と同じ目をしている…。だからお前と俺は同じ悪魔族なんだよ。悪魔は悪魔同士手を組んで敵である人間や狩人を倒そうぜ?」
「……だ、まれ…このクソ野郎っ」
「チッ」
「ぐはっ!!」
「中身は悪魔でも所詮体は人間の女。お前が俺に協力してくれるまで俺がお前を可愛く弄んでやるよ。」
「……っ」
「あはっはははっはっ!!!いいね…その反抗的な目。すげぇそそる」
「……この下級悪魔が…気安く触れるな」
「くっ!!」


ドンッ!!


男は数メートル飛ばされた。


「やっぱり…すげぇわ。お前」
「…早くここからだせ」
「バカか。出すわけにはいかねぇよ」


男は洋服に着いたほこりを払い部屋を出て行った。



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