こちら、なんでも屋でございます【2】



「こんな女の人を見ませんでしたか!?」
「い、いえ……みてませんけど」
「ありがとうございます!!」

無駄だって分かってる。
でも少しの可能性に欠けたって罰は当たらないだろう?
俺は、数少ないレインの顔写真を200枚ほどの紙にコピーしそれを街中にいる人に手渡した。
本当は捜索願を出したいところだけど…
今はとにかく少しの可能性に欠けることにしたのだ。
レインの監禁場所についてはセシルが調べるとの事。
俺は沙羅と協力してレインを捜しまわる事しかできなかった。

「兄さん、今日は帰ろう」
「あぁ…っ」
「レインさんが居なくなって一週間…っ」
「大丈夫、レインは死んでないさ…ってか死ねないしね」
「今日は一先ず事務所に戻って他の方法を考えよう」
「そうした方がよさそうだね」

レイン…安心して俺が迎えに行くから。
そしたらレインをこの手で抱きしめてあげる。
もう、一生監禁とか誘拐なんかされないように、さ
だからもう少しだけ…――――――




そこで耐えてくれ






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