こちら、なんでも屋でございます【2】
そんな最中、私は変な夢を見るようになった。
それは見知らぬ男女が私を取り囲んで何かを話しあっている夢。
『どうする』
『知らないわよ、ってか聞いてないわよ…人間界に落としたなんて…』
『覚醒まであと少しだろう』
『そうね…もう少しよ…貴方の真の姿が現れるまでは…』
真の姿?
どういうこと?
人間界に落とす?
分からない分からないよ……
こんな夢を毎日見ていた。
そしてある日…
私はその言葉の意味を知ることになる。
それは私にとっては遠い記憶
―――10歳の頃の出来事