こちら、なんでも屋でございます【2】
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都内の会社に勤める中田和美は暗い路地を一人で歩いていた。
ここらでは最近不審者が相次ぐという情報を耳にしていたがこの道を通った方が近道だという事が分かり暗くても最近は通り抜けていた。
一年利用してて不審者に出くわしたことのない中田は今日もなんの警戒心ももたず路地に入って行った。
コツコツコツ
中田のはいているハイヒールの音が路地に響き渡った。
ペタッ
ふと、誰かの気配を感じた。
「…?」
振り向くがそこには誰もいない。
少し寒気がした。
歩くスピードを速める。
コツコツコツ
ペタ…ペタ…
確かに誰かが背後にいる。
なのに、振り返ると誰もいない。
まさか、不審者?
中田は半信半疑でもう一度振り向く
「きゃああああああああああああ!!」
その瞬間思い出す
あの話には続きがあった。
あの不審者が出るこの路地には謎の連続通り魔猟奇殺人が多発していた事を