こちら、なんでも屋でございます【2】
「!?」
空の方から女の声がした。
「誰だ!!!」
「やっほー、ごめんなさーい♪だましちゃって」
「り、里香さん?」
「あらら、里香って名前じゃないわよ?私はリリス。男を惑わす悪魔♪」
「……どういう事だ?リリス」
「どういう事って…メフィストフェレスに頼まれてあんたをここまで連れてくるように言われたのよ…ホラ、メフィストフェレス!!いつまで隠れてるつもりかしら?そろそろ飽きたんだけど」
「メフィストフェレス?」
「フフッ……あんたのよーく知っている人よ♪」
パチパチパチ
「よくやったよ、リリス」
「きゃぁ~❤メフィストォ会いたかったぁ」
「よくやったよリリス、今日は思いっきり抱いてやろう」
「きゃあ~♪」
「で、お前は八神綺羅か?」
「お前…は」
「会うのは二回目か??」
「レインを返せっ!!!」
「レイン?誰の事かな??」
「とぼけるな!!お前が監禁していた子の事だよ!!!」
「あははっはははっはは!!!じゃあ、八神綺羅、お前が望んでいるレインとやらを呼んでやろう」
「呼ぶ?」
「お前は勘づいているんだろう?ソイツが悪魔になった事」
「…確信はなかったが、マジだったか」
「ハハッ、お前に見せつけてやるよ“現実”ってヤツをな」
綺羅は唾をゴクリと飲む。