こちら、なんでも屋でございます【2】
「どうした?どうした??さっきまで強気な事を言っていたが…ま、所詮口だけという事か、ミカエル」
「くっ…」
カーンッ!!
カーンッ!!
鉄と鉄が衝突する音が、無機質な街に響き渡る。
「何が“神に近い存在”だ。ただの雑魚だな!!」
「…ッ」
メフィストの剣がミカエルの腕を掠る。
掠った部分から除々に黒くなっていっている。
「!?」
「今頃気が付いたか、お前の身体が黒く染まる時…お前は悪魔になるのだ。」
「ぐはっ!!!」
ミカエルの腹にメフィストの剣が貫通した。
その部分からは夥しい量の血が流れ出る。
それが地上に落ち、地面を真っ赤に染め上げた。
まるで
“血の雨”が降ったかのように。