こちら、なんでも屋でございます【2】



「どうした?どうした??さっきまで強気な事を言っていたが…ま、所詮口だけという事か、ミカエル」
「くっ…」



カーンッ!!


カーンッ!!



鉄と鉄が衝突する音が、無機質な街に響き渡る。




「何が“神に近い存在”だ。ただの雑魚だな!!」
「…ッ」



メフィストの剣がミカエルの腕を掠る。



掠った部分から除々に黒くなっていっている。



「!?」
「今頃気が付いたか、お前の身体が黒く染まる時…お前は悪魔になるのだ。」
「ぐはっ!!!」



ミカエルの腹にメフィストの剣が貫通した。



その部分からは夥しい量の血が流れ出る。




それが地上に落ち、地面を真っ赤に染め上げた。



まるで



“血の雨”が降ったかのように。




< 57 / 72 >

この作品をシェア

pagetop