こちら、なんでも屋でございます【2】
「まずは、犯人に関する重要な手掛かりを探さないと…」
レインは焦っていた。
どうして自分がこんなに焦っているのかは分からない。
けど、嫌な予感がする。
もっと犠牲者が増えるかもしれない。
そう考えると居ても立っても居られないのだ。
「ここが…現場」
現場は、見通しの悪い裏路地。
今でも血の香りがプンプンする。
「……」
地面に触れ、目を瞑る。
ここで和美さんが…
「何かある」
確信した。
これは人間ではない。
“化け物の仕業”