大切なきみに
「俺らも卒業したらバラバラになるのかなあ」
りょうが言った‥
シーンとした空気‥
「なら一緒にすりゃいんじゃねー?」
れんが言い出した
「何を?」まゆが聞いた
「だからー、どうせ決まってないんならみんな同じ高校に行けばいんじゃねぇ?って話」
一瞬空気が静まった‥
すると‥―
「それいー!!!れん頭よすぎ!俺みんなと高校行きたい!」太郎が言うと
みんな賛成だと笑った
私ももちろん賛成だった。みんなと出会って2日目なのに、ずっと昔から一緒みたいに感じた
私たちは
教室に戻った。