大切なきみに

テントの中では
りょうとれんが話してた

「なあれん。ちかの事どう思ってんの」

「はっ?!何急に!」

「焦ってんの?笑」

「別にっ!」

「正直に!!!」

「‥んーー‥わかんない」れんは答えた。

「じゃあ、ちかのこと気になってる?」

「えー‥うん‥少しは気になってる‥のかな」
れんは赤面した。

「だと思った!俺応援するから!」






テントの外では
二人の会話を聞いたまゆが声をころして
泣いていた‥。


テントの中では
寝たふりをして
太郎が目をつぶって
胸を痛めていた‥―
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