大切なきみに

お祭りの場所は
混んでいた。


私ははぐれそうになってなれない下駄で
みんなに着いていくので精一杯だった。


「お前大丈夫?」
れんが声をかけてきた

「うん。‥でも着いていくので精一杯っ笑」

「俺の甚平のすそにつかまっていいよ。」
そう言ってれんは
私の手をれんの甚平のすそに持っていった。


「あっ、ありがと!」


その時まゆがこっちを見ているような気がした。

だけど私たちは
前へと進んでいった。
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