大切なきみに
―「まもなく8時より花火大会が開催されます」


アナウンスが流れた。

「じゃあ俺、美咲と花火見る約束してるから行くね!」りょうはみんなと別れていった。


「いーなーりょう」
まゆが言う。


私たち四人で
海岸へ歩いた。
海岸は人がいっぱいで
わたしはれんの後についていった。


-ピューン‥ドーン-


花火が上がった。


私たちは立ち止まった。
「きれ〜!」
私は思わず叫んだ。
横を見るとれんが花火を見て笑っていた。

その横顔は
すごくかっこよくて
つい見つめてしまった‥
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