大切なきみに

「りょうは、私とこの子の父親になれない?」
美咲ちゃんはストレートに聞いてきた。


美咲ちゃんの目は真剣で力強くて、15歳とは思えないくらいだった。


私とまゆは何も言うことがでかなかった。


「俺は‥お前が好きだし離れたくねぇ。でもお前は俺みたいなガキが父親で幸せになれるか?」
りょうも真剣だった。



私たちは二人の会話を
ただただ聞いているだけ‥
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