大切なきみに

「ねぇれん‥れんてさ‥まゆの事好きなの?」
私は訳も分からず
なんとなく言っていた。


れんはすぐに答えた。
「なんで!?違うよ!」



私は、まゆがれんを好きなことを知っていて
れんとまゆがキャンプの日の夜に二人で帰り道にどこかに行ったことを
ずっと気にしていた。


「キャンプの日の帰りは?」

「あぁ‥呼び出されて。告られた」
れんはそう言った。


私はそれ以上聞かなかった。なぜなられんがまゆに断ったことは想像がついた。ここでれんの話を聞いたら、まゆに悪い気がした‥




星空の下。
二人の空間は
広くて大きな夜空に包まれていた。

だけど
私の思いは募っていくばかりで、
なんだかれんがとても遠くに感じた。
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