大切なきみに

「ちか!」
りょうと太郎だった。

「帰んのかよ‥」
太郎が言った。


「あたしのせいでごめんね‥あたし‥もう無理」


「‥いなくなんなよ」
りょうが言った。


私はその言葉を聞いて泣きそうになった。
涙を見せたくなくて
走ってその場を去った。

「みんなごめっ‥」
泣きながら走った。
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