大切なきみに
みんなで夕日にお別れをして
海を後にした。
喫茶店でみんなと別れた。


れんと二人きり。

「乗れよ」
れんの笑顔だった。


私は嬉しくて泣いた。


二人で帰る道が
また戻ってきたんだね。


「れん‥ごめんね」

「俺もごめん。‥もう離れないからな。」



私たちは夕日に背中を照らされながら
遠回りをして
ゆっくりゆっくり‥
前へ進んだ。

すごく幸せで
私はみんなの暖かさに
心が優しくなっていた‥
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