ジュンアイは、簡単じゃない。
まだ、鳥も目を覚まさない、
薄暗い…明け方の街。
私は外に出て。
新鮮な空気を、思いきり…吸い込んだ。
「………。う~…ん、イタタ…。」
伸ばした上体のあちこちが……ミシミシと、痛む。
やがて、バイクのエンジン音が近づいてきて……。
目の前で…止まる。
バイクに股がった馴染みの新聞屋さんと…、軽く、挨拶を…交わす。
「ゆなちゃん、あい変わらず早いねえ~。はい、今日の新聞。」
「どうも、ご苦労様でーす。」
新聞を受け取り、彼を見送ると……。
「……どれ、朝のお仕事と…いきますか。」
それを片手に…玄関へと向かう。
「………?随分分厚いな、今日の新聞。……て、……んん?!」
いつもの全国紙の下に…、もうひとつの…新聞。
「………『Daily NEWS Japan』………?」