【短編】あなたの隣で目覚められたら。
案内された孝二くんの部屋は、とても綺麗でセンスのいいおしゃれな部屋だった。
「おしゃれな部屋ね」
「本当ですか。ありがとうございます。あ、荷物はここに置いておきますね。適当に座っててください。俺、お風呂沸かしてきますね。」
そう言われて一人取り残されたので、とりあえずソファーに座ることにした。
…ふかふかだ。
あー今日も忙しかったな。
…何で私ここに来ちゃったんだろう。
そう思っているうちに、いつの間にか寝ていたみたいで、目覚めると毛布がかかっていた。
浴室の方から水の音がしているので、孝二くんはきっと入浴中だ。
ーーーガチャ
「あ、起きましたか。よかったらお風呂どうぞ。気持ち良さそうに寝てたんで先に入っちゃいました。すみません。」
そう言う孝二くんは、髪からポタポタと水滴が落ちている上に、Tシャツの襟元から覗いている鎖骨がやけに綺麗で、私は直視できなかった。
「ありがとう。それじゃあ、入ってくるね。」