Trick or Treat~結婚しました!番外短編
ほ~~~っっとステージ横でため息をついた俺に、
「どうなるかと思いましたよ。」
そう言って音々が笑っていた。
「はあ、まさか滑るとはなあ」
「八起さん、あれは久々の20点ですよ、
本気でウケるとおもってました?
徳利とお椀はまだしも。
トリートがチョコはないでしょ~」
「おいおい、真顔で非難するなよ。
結果オーライだろ?」
思いのほか盛り上がってるステージを眺めた。
「お?ナナ寝たのか?」
「はい、疲れちゃったみたいです。」
「音々は楽しめたか?」
苦笑して
「子連れは大変ですからねしょうがないです。」
と言った。
すやすやと眠る、ミノムシを見て、
破顔した。
「俺見てるぞ?行ってこいよ。」
ねねは首を横に振ると、
「もう帰りませんか?」
と言った。
「そうだな。役目も果たしたしな。」
盛り上がっているステージに視線を送ってから
俺はそう言って音々の手を握った。