《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「ははっ! ジュストじい様は厳しいもんな」
ラインアーサもジュリアンも、供にジュストベルから厳しく指導され鍛えられた仲だ。
「笑い事じゃあないって! ジュリこそ相手を決めずに毎晩のように夜遊びしてるって有名だけど、ジュストベルとリーナはその事知ってるのか?」
「うっ……すいませんでした! その事だけは黙っててください。特にリーナには…!」
急に青ざめた様な顔になるジュリアン。
「え……半分冗談だったんだけど、本気なのかジュリ」
「な、何? 図ったな!? アーサお前いつからそんな悪知恵を! じゃあなくて……っていうかさ。お前さえ良ければんだけど、まだ決まった相手が居ないなら、リーナの事…」
「ライア。こちらの視察は大方終わりましたが、そちらはどうですか?」
ジュリアンが何か言いかけたところで、視察を終えたハリの呼び声によって会話が途切れた。
「ああ、こんにちは。お久しぶりです、ジュリアン殿。これは申し訳なかったです、話の途中でしたか? 私にかまわず続けてください」
「いや、視察ならこっちも大体終わってるよ。今ちょっとジュリと他愛のない話をしてただけで。な、ジュリ」
「……ああ。まあな」
ラインアーサもジュリアンも、供にジュストベルから厳しく指導され鍛えられた仲だ。
「笑い事じゃあないって! ジュリこそ相手を決めずに毎晩のように夜遊びしてるって有名だけど、ジュストベルとリーナはその事知ってるのか?」
「うっ……すいませんでした! その事だけは黙っててください。特にリーナには…!」
急に青ざめた様な顔になるジュリアン。
「え……半分冗談だったんだけど、本気なのかジュリ」
「な、何? 図ったな!? アーサお前いつからそんな悪知恵を! じゃあなくて……っていうかさ。お前さえ良ければんだけど、まだ決まった相手が居ないなら、リーナの事…」
「ライア。こちらの視察は大方終わりましたが、そちらはどうですか?」
ジュリアンが何か言いかけたところで、視察を終えたハリの呼び声によって会話が途切れた。
「ああ、こんにちは。お久しぶりです、ジュリアン殿。これは申し訳なかったです、話の途中でしたか? 私にかまわず続けてください」
「いや、視察ならこっちも大体終わってるよ。今ちょっとジュリと他愛のない話をしてただけで。な、ジュリ」
「……ああ。まあな」