《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「さーて。そろそろ時間切れかな? 俺は訓練場に戻らないといけないし、スズランちゃんも今日はもう戻るだろ?」
「あ、はい。もう戻ります……マント。どうかよろしくお願いします! それとジュリアンさん、いろいろ教えてくれてありがとうございます!」
「どういたしまして。あ、俺の事はジュリでいいぜ! またな、スズランちゃん」
ひらひらと手を振るジュリアンにスズランは深々とを頭を下げ、酒場の方へと足早に戻って行った。
「さ~てと、俺もそろそろ本当に戻らないとな……わっ!」
「っ……一体どういうつもりだ? ジュリ」
ラインアーサは樹の枝から勢い良く飛び降りると、ジュリアンの目の前に立った。
「悪い悪い。つい調子に乗りすぎたっていうか……けど、お前こそどういう事だよ? 色々突っ込んでいいか?」
「ジュリに教える必要は無い…! 何勝手に話を進めてるんだよ、俺は…」
「まあまあ、ほら! でもよかったじゃん。お前あの子に嫌われてないみたいだぜ? っていうか何? 何で警備隊の振りなんてしたのかな〜?」
からかう様にニヤリとした表情のジュリアンを鋭く睨み返す。全くもって厄介な相手に知られた。
「あ、はい。もう戻ります……マント。どうかよろしくお願いします! それとジュリアンさん、いろいろ教えてくれてありがとうございます!」
「どういたしまして。あ、俺の事はジュリでいいぜ! またな、スズランちゃん」
ひらひらと手を振るジュリアンにスズランは深々とを頭を下げ、酒場の方へと足早に戻って行った。
「さ~てと、俺もそろそろ本当に戻らないとな……わっ!」
「っ……一体どういうつもりだ? ジュリ」
ラインアーサは樹の枝から勢い良く飛び降りると、ジュリアンの目の前に立った。
「悪い悪い。つい調子に乗りすぎたっていうか……けど、お前こそどういう事だよ? 色々突っ込んでいいか?」
「ジュリに教える必要は無い…! 何勝手に話を進めてるんだよ、俺は…」
「まあまあ、ほら! でもよかったじゃん。お前あの子に嫌われてないみたいだぜ? っていうか何? 何で警備隊の振りなんてしたのかな〜?」
からかう様にニヤリとした表情のジュリアンを鋭く睨み返す。全くもって厄介な相手に知られた。