《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「あー、えっと? なんだかよく分からないけど、そういった分かれ方をしたって事だな!」
「ええ。因みに現在の国名は此方の世界を創設した際に、活躍した各々の属性の代表者の名で御座います」
「一応、俺の名前にも国の名が刻まれてるもんな。やっぱり他の国の王族もそうなのか?」
ラインアーサの真名は 〝ラインアーサ・シュサイラスア・ローゼン〟国の名が刻まれている。
「勿論です。その名を持つのは代表者の血を継ぐ、直系の王族か末裔のみなのですから」
「……直系」
「ルゥアンダは夜明け前の闇の様に穏やかな男性。
アザロアは上品で静かに燃える炎の様に優しい女性。
マルティーンは流れる川の様に統一、同意、調和を好んだそうです。
シュサイラスアは清涼を好み、しなやかで誰にでも心地よく働きかける青年だったとか。
フリュイの雷花の神気による力はどの属性よりも強大な力でしたが、謙虚な心を忘れてはいなかったそうです。
オゥは大地の様に全てを支える様な忍耐力の強い男性。
パルフェはその輝く様な光で皆を包み、結束を強める主導者的存在だったそうですよ」
ジュストベルは瞳を閉じて淡々と語る。
「ええ。因みに現在の国名は此方の世界を創設した際に、活躍した各々の属性の代表者の名で御座います」
「一応、俺の名前にも国の名が刻まれてるもんな。やっぱり他の国の王族もそうなのか?」
ラインアーサの真名は 〝ラインアーサ・シュサイラスア・ローゼン〟国の名が刻まれている。
「勿論です。その名を持つのは代表者の血を継ぐ、直系の王族か末裔のみなのですから」
「……直系」
「ルゥアンダは夜明け前の闇の様に穏やかな男性。
アザロアは上品で静かに燃える炎の様に優しい女性。
マルティーンは流れる川の様に統一、同意、調和を好んだそうです。
シュサイラスアは清涼を好み、しなやかで誰にでも心地よく働きかける青年だったとか。
フリュイの雷花の神気による力はどの属性よりも強大な力でしたが、謙虚な心を忘れてはいなかったそうです。
オゥは大地の様に全てを支える様な忍耐力の強い男性。
パルフェはその輝く様な光で皆を包み、結束を強める主導者的存在だったそうですよ」
ジュストベルは瞳を閉じて淡々と語る。