《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「へえぇ! その七人が代表となってこの世界、リノ・フェンティスタを創ったんだな!」
「……それを全て理解なさってから、この国を旅立たれたのだと思っておりましたぞ?」
感心しているラインアーサに対し、ジュストベルの呆れ顔はおさまらない。
「うう……授業サボって悪かったよ…」
「全くです。では簡単にでしたが、大体の流れはお分かり頂けましたか?」
「ああ、ありがとう! それに俺もその代表者のうちの一人の末裔として、ますます身が引き締まる思いだ。これからは今まで以上にこの術力を国と民の為に行使するよ」
「やはり。貴方様ならそう仰ると思っておりました」
ジュストベルが意味ありげな面持ちで頷く。
「なんだよジュストベル……」
「貴方様はシュサイラスア・ローゼン氏の末裔ですが、光の属性も併せ持っておりますな?」
「それを言ったらジュストベルだって風と光の属性だろ? 確かに俺もだけど…。何か違うのか?」
「今の世の中、末裔といえども純血ではありません。子孫を残す過程で、様々な人種との交わりがあってリノ族も繁栄をしてきたのです。勿論、中にはヒト族と交わり現世に残った者も少数ではありますがおります」
「……それを全て理解なさってから、この国を旅立たれたのだと思っておりましたぞ?」
感心しているラインアーサに対し、ジュストベルの呆れ顔はおさまらない。
「うう……授業サボって悪かったよ…」
「全くです。では簡単にでしたが、大体の流れはお分かり頂けましたか?」
「ああ、ありがとう! それに俺もその代表者のうちの一人の末裔として、ますます身が引き締まる思いだ。これからは今まで以上にこの術力を国と民の為に行使するよ」
「やはり。貴方様ならそう仰ると思っておりました」
ジュストベルが意味ありげな面持ちで頷く。
「なんだよジュストベル……」
「貴方様はシュサイラスア・ローゼン氏の末裔ですが、光の属性も併せ持っておりますな?」
「それを言ったらジュストベルだって風と光の属性だろ? 確かに俺もだけど…。何か違うのか?」
「今の世の中、末裔といえども純血ではありません。子孫を残す過程で、様々な人種との交わりがあってリノ族も繁栄をしてきたのです。勿論、中にはヒト族と交わり現世に残った者も少数ではありますがおります」