《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「そうだ。明日なんだけど俺も旧市街に出かけようと思うんだ。けどジュリを連れて行くから、ハリは同行しなくても手は足りるんだけど…。どうする?」
「……そうですか、ならば私はいつも通り王宮で内勤の仕事をこなしますね」
「別に明日は休日なんだから、一日くらいゆっくりしてもいいんだけど? …って言ってもハリは本当真に面目だからなぁ」
この機会に日々淡々と仕事をこなすハリに休みを与えるつもりだったが、本人に休む気は全く無いらしい。本人曰く何かしている方が落ち着くとの事。
「そう言うライアも今日明日は休日ですのに仕事ではないですか。それに、先日はちゃんと羽を伸ばせましたか? また少し疲れ顔の様に見えますが」
「ん? ハリ、俺の事心配してくれてるのか?」
最近本当にハリの口数が多くなったと感じ、ラインアーサは嬉しさを露わにして笑顔になる。するとハリはラインアーサから目をそらして呟いた。
「……私はいつも通りのつもりですが」
「なんだよ照れるなって! ハリは何だか最近調子が良さそうだけど、何かあったのか? 用事があるって言ってたろ?」
「ええ。実は少し調べ物をしてまして」
「……そうですか、ならば私はいつも通り王宮で内勤の仕事をこなしますね」
「別に明日は休日なんだから、一日くらいゆっくりしてもいいんだけど? …って言ってもハリは本当真に面目だからなぁ」
この機会に日々淡々と仕事をこなすハリに休みを与えるつもりだったが、本人に休む気は全く無いらしい。本人曰く何かしている方が落ち着くとの事。
「そう言うライアも今日明日は休日ですのに仕事ではないですか。それに、先日はちゃんと羽を伸ばせましたか? また少し疲れ顔の様に見えますが」
「ん? ハリ、俺の事心配してくれてるのか?」
最近本当にハリの口数が多くなったと感じ、ラインアーサは嬉しさを露わにして笑顔になる。するとハリはラインアーサから目をそらして呟いた。
「……私はいつも通りのつもりですが」
「なんだよ照れるなって! ハリは何だか最近調子が良さそうだけど、何かあったのか? 用事があるって言ってたろ?」
「ええ。実は少し調べ物をしてまして」