《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
お茶の用意をしていると、ベッドの上のスズランがおもむろに身を起こした。
「起きたのか、スズラン……よく眠れた?」
「…、…んん、、あ さ? …!? ひゃぁああ! ラ、ライア、っなんで上、脱いでるの?」
「ああ、悪い。今湯を浴びたから……お前も浴びてくる?」
「い、いい。昨日お風呂入ったし」
慌ただしく毛布を被り隙間から顔を覗かせるスズラン。
「何、照れてんだよ」
「だって…っ」
顔を真っ赤にして俯くスズランにつられ、こちらまで赤面してしまう。
「これ。眠気覚ましに飲んで」
濃いめに淹れたお茶をカップへ注ぎ、スズランに差し出す。すると少し戸惑いつつも素直にカップを受け取ってくれた。
「あ、ありがとう……ライア、おはよ……」
「ん? お、おはよう」
ぎこちない朝の挨拶を交わし、スズランの居るベッドへと腰を下ろした。
お茶を冷まそうと一心に息を吹きかける何とも可愛らしい姿を眺めていると、不意にこちらを見上げたスズランと視線がかち合う。慌てて顔を逸らしたがどうにも間が持てない。
「お前って……猫舌なの?」
「少し……」
「ふーん…。あー、今日いい天気だな…!!」
「え! う、うん…?」
「起きたのか、スズラン……よく眠れた?」
「…、…んん、、あ さ? …!? ひゃぁああ! ラ、ライア、っなんで上、脱いでるの?」
「ああ、悪い。今湯を浴びたから……お前も浴びてくる?」
「い、いい。昨日お風呂入ったし」
慌ただしく毛布を被り隙間から顔を覗かせるスズラン。
「何、照れてんだよ」
「だって…っ」
顔を真っ赤にして俯くスズランにつられ、こちらまで赤面してしまう。
「これ。眠気覚ましに飲んで」
濃いめに淹れたお茶をカップへ注ぎ、スズランに差し出す。すると少し戸惑いつつも素直にカップを受け取ってくれた。
「あ、ありがとう……ライア、おはよ……」
「ん? お、おはよう」
ぎこちない朝の挨拶を交わし、スズランの居るベッドへと腰を下ろした。
お茶を冷まそうと一心に息を吹きかける何とも可愛らしい姿を眺めていると、不意にこちらを見上げたスズランと視線がかち合う。慌てて顔を逸らしたがどうにも間が持てない。
「お前って……猫舌なの?」
「少し……」
「ふーん…。あー、今日いい天気だな…!!」
「え! う、うん…?」