《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
ラインアーサはどうしてもスズランの泣き顔に弱い。その顔を見ると胸が苦しくなる。
悲しませたくないし、嫌われたくない。
けれどもまた身体が勝手に動いていた。
「嫌い、だったら…っ」
「んっ…!」
「こんな事、、しない」
「…っむぅ、、っン…っっ!」
抑えきれずスズランの唇に吸い付くと、先程飲んでいたお茶の甘い味が口内に広がった。
何度も角度を変えて強く吸い、舌で唇を丁寧になぞる。以前は必ず抵抗してきたスズランだが、今回は違った。応える様にぎこちなく舌を絡めてきたのだ。
「…っ!?」
(嫌じゃあ無いのか? 抵抗してくれないと、俺は……)
拒まれていないと思うと、もう止まれなかった。
「……らい あ、、っ」
「は、、スズラ…ン…っ」
互いの名を呼び合いながら一心に唇を貪り合った。手のひらをすり合わせて握り、身体をぴったりと寄せ合う。二人の想いが通じ合う感覚に酔いしれ、更に口づけを深くしていった。
しかしふと踏み留まり、スズランから一度身を離す。
「…ふ、、ぁ…っ?」
スズランの誘う様な切ない目付きをラインアーサは息を飲んで見つめ返した。
悲しませたくないし、嫌われたくない。
けれどもまた身体が勝手に動いていた。
「嫌い、だったら…っ」
「んっ…!」
「こんな事、、しない」
「…っむぅ、、っン…っっ!」
抑えきれずスズランの唇に吸い付くと、先程飲んでいたお茶の甘い味が口内に広がった。
何度も角度を変えて強く吸い、舌で唇を丁寧になぞる。以前は必ず抵抗してきたスズランだが、今回は違った。応える様にぎこちなく舌を絡めてきたのだ。
「…っ!?」
(嫌じゃあ無いのか? 抵抗してくれないと、俺は……)
拒まれていないと思うと、もう止まれなかった。
「……らい あ、、っ」
「は、、スズラ…ン…っ」
互いの名を呼び合いながら一心に唇を貪り合った。手のひらをすり合わせて握り、身体をぴったりと寄せ合う。二人の想いが通じ合う感覚に酔いしれ、更に口づけを深くしていった。
しかしふと踏み留まり、スズランから一度身を離す。
「…ふ、、ぁ…っ?」
スズランの誘う様な切ない目付きをラインアーサは息を飲んで見つめ返した。