《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「だって貴方見てるとおもしろいんですもの」
鼻で笑われすっかりとヴァレンシアの調子に乗せられてしまう。
「まったく、ヴァレンシアには敵わないって」
そんな会話をしているとスズランが不安そうな視線をよこす。
「あら! ……貴女。そんなに不安そうな顔しなくていいのよ? ライアはね、貴女の事で頭がいっぱいなんですから! ね? ライア」
「えっ! そうなの?!」
「うっ…勘弁してくれ…」
スズランは赤い頬を隠す様に俯く。
「うふふ。可愛い! そう、はじめましてよね? 私の名前はヴァレンシアよ。ここ旧市街の寂れた酒場で店主をしながら占星術をしてるの。よろしくね」
ヴァレンシアがにこりと微笑むとスズランも慌てて自己紹介をした。
「あ! わたしスズランって言います。城下の街の酒場で働いてます! こちらこそよろしくお願いします!」
「まあまあ! なんて純粋な子! 本当ライアには勿体無いかもしれないわね…」
「ったく、何しに来たんだよ! 何かを伝える為に来たんじゃあないのか?」
するとヴァレンシアの調子が一変し真面目な顔へと変わった。
「そうなの。依頼された内容についてよ」
「もう何か解ったのか!?」
鼻で笑われすっかりとヴァレンシアの調子に乗せられてしまう。
「まったく、ヴァレンシアには敵わないって」
そんな会話をしているとスズランが不安そうな視線をよこす。
「あら! ……貴女。そんなに不安そうな顔しなくていいのよ? ライアはね、貴女の事で頭がいっぱいなんですから! ね? ライア」
「えっ! そうなの?!」
「うっ…勘弁してくれ…」
スズランは赤い頬を隠す様に俯く。
「うふふ。可愛い! そう、はじめましてよね? 私の名前はヴァレンシアよ。ここ旧市街の寂れた酒場で店主をしながら占星術をしてるの。よろしくね」
ヴァレンシアがにこりと微笑むとスズランも慌てて自己紹介をした。
「あ! わたしスズランって言います。城下の街の酒場で働いてます! こちらこそよろしくお願いします!」
「まあまあ! なんて純粋な子! 本当ライアには勿体無いかもしれないわね…」
「ったく、何しに来たんだよ! 何かを伝える為に来たんじゃあないのか?」
するとヴァレンシアの調子が一変し真面目な顔へと変わった。
「そうなの。依頼された内容についてよ」
「もう何か解ったのか!?」