《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「ああ、解った。だったらこの建物にいる限りはお前がスズランを守ってくれ…。今回みたいに抜け出したりしない様に全力で」
「そんな事あんたに言われるまでもない! スズを守るのはずっと昔から俺の役目だ!!」
セィシェルが憤慨だと言わんばかりに声を張り上げた。
「……そう、だよな。今までスズランを守ってきたのはお前だもんな…」
「あたりまえだ! あんたこそどうしてスズなんだよ…。まさかとは思うけど、あの時からずっと、なのか?」
「……そうだな。十一年前に初めて会ったあの日から、俺にとってずっと特別な存在なんだ…。たとえスズランが覚えてなくても、俺はあの笑顔に何度も救われた。こうやって今、再会できたんだ。俺は…」
「それって……やっぱりあんた、ロリコンってことじゃあねえか!」
「おい、何でそうなるんだよ!」
「だってそうだろ? あんた歳いくつだよ! スズとは結構離れてるじゃん」
「余計なお世話だ! 俺は断じて変態でもロリコンでもない」
それこそ憤慨だとラインアーサも主張する。
「ふん、どうだか! 変態ロリコン王子め」
「お前なあ。その口の悪さどうにかした方がいいぞ!? どうしてそういう言い方しか出来ないんだ?」
「そんな事あんたに言われるまでもない! スズを守るのはずっと昔から俺の役目だ!!」
セィシェルが憤慨だと言わんばかりに声を張り上げた。
「……そう、だよな。今までスズランを守ってきたのはお前だもんな…」
「あたりまえだ! あんたこそどうしてスズなんだよ…。まさかとは思うけど、あの時からずっと、なのか?」
「……そうだな。十一年前に初めて会ったあの日から、俺にとってずっと特別な存在なんだ…。たとえスズランが覚えてなくても、俺はあの笑顔に何度も救われた。こうやって今、再会できたんだ。俺は…」
「それって……やっぱりあんた、ロリコンってことじゃあねえか!」
「おい、何でそうなるんだよ!」
「だってそうだろ? あんた歳いくつだよ! スズとは結構離れてるじゃん」
「余計なお世話だ! 俺は断じて変態でもロリコンでもない」
それこそ憤慨だとラインアーサも主張する。
「ふん、どうだか! 変態ロリコン王子め」
「お前なあ。その口の悪さどうにかした方がいいぞ!? どうしてそういう言い方しか出来ないんだ?」