《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「そんな事、ないよ。でも父上……。こんな時に話題にするのも変だけど、俺に何か色々隠し事があるだろ…?」
「アーサ、それは…っ」
「俺。知らなかった…。母様に姉妹がいた事。それに、特別な力が使えるって事も……」
「っ…何処で、それを? ああ…、いや。いずれちゃんと伝えようと思っていた事なんだ…。しかしその好機を逃してばかりでね、本当に、、すまなかったよ、アーサ」
心底申し訳なさそうにするライオネルの顔を見ると、色々言いたかった不満が消え入ってしまう。ラインアーサは甘いお茶を胃に流し込み、また息を吐いた。
「……いや、別に。今度時間が空いたらでいいんだ。俺にもちゃんと母様の事……教えて欲しい」
「そうだね…。約束しよう。今起きている事件を解決させ次第、必ずお前との話し合いの時間を作る事にするよ」
「ん、ありがとう。父上、あと。俺も事件解決後になりそうだけど父上に、、その、紹介……したい人が、いるんだ」
ラインアーサが恥ずかし気にそう告げるとライオネルはとても嬉しそうに微笑んだ。
「そうか、それは楽しみだ! これまで以上に全力で事件の解決に力を入れよう! 早くアーサの心を射止めた素敵な女性に会いたいものだ」
「アーサ、それは…っ」
「俺。知らなかった…。母様に姉妹がいた事。それに、特別な力が使えるって事も……」
「っ…何処で、それを? ああ…、いや。いずれちゃんと伝えようと思っていた事なんだ…。しかしその好機を逃してばかりでね、本当に、、すまなかったよ、アーサ」
心底申し訳なさそうにするライオネルの顔を見ると、色々言いたかった不満が消え入ってしまう。ラインアーサは甘いお茶を胃に流し込み、また息を吐いた。
「……いや、別に。今度時間が空いたらでいいんだ。俺にもちゃんと母様の事……教えて欲しい」
「そうだね…。約束しよう。今起きている事件を解決させ次第、必ずお前との話し合いの時間を作る事にするよ」
「ん、ありがとう。父上、あと。俺も事件解決後になりそうだけど父上に、、その、紹介……したい人が、いるんだ」
ラインアーサが恥ずかし気にそう告げるとライオネルはとても嬉しそうに微笑んだ。
「そうか、それは楽しみだ! これまで以上に全力で事件の解決に力を入れよう! 早くアーサの心を射止めた素敵な女性に会いたいものだ」