《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「悪い。その話は後だジュリ…! 早速お前に頼みがある」
「おう! 人質にされていた民の保護だろ! 任せてくれ」
「ああ…。頼むよ」
「エミリオの隊とも合流して、外で待機させてる。無事に王宮まで移動出来る様に護送の準備をしてきたからな」
「ありがとう。あと、この二人組なんだが…」
「あああーー!! こいつら俺の隙をみて突然消えたんだ! 消えたって言うか空間に吸い込まれていったって言うか! とにかく逃げられてすまないアーサ」
「いや、仕方がない。きっとあいつの仕業だろうから…」
「へ? あいつって誰?」
おそらくメルティオールとは別に、先程の男が裏でこの二人組に指示を出し糸を引いていたのは間違いないだろう。
「……それでこの二人組の事なんだけど、お前の所で鍛えてやってくれないか?」
「…っ?!」
「はあああ??」
「な、何を言ってるんです? ライア。この二人については然るべき処罰を…」
「だからそれをジュリの所でやってもらう」
「俺の所でって、それだと処罰とは言えないだろ!」
「そうですよ。ジュリアン殿の所は入隊希望者が後を絶たない人気のある役職所です。甘すぎます、それでは処罰というよりも…」
「おう! 人質にされていた民の保護だろ! 任せてくれ」
「ああ…。頼むよ」
「エミリオの隊とも合流して、外で待機させてる。無事に王宮まで移動出来る様に護送の準備をしてきたからな」
「ありがとう。あと、この二人組なんだが…」
「あああーー!! こいつら俺の隙をみて突然消えたんだ! 消えたって言うか空間に吸い込まれていったって言うか! とにかく逃げられてすまないアーサ」
「いや、仕方がない。きっとあいつの仕業だろうから…」
「へ? あいつって誰?」
おそらくメルティオールとは別に、先程の男が裏でこの二人組に指示を出し糸を引いていたのは間違いないだろう。
「……それでこの二人組の事なんだけど、お前の所で鍛えてやってくれないか?」
「…っ?!」
「はあああ??」
「な、何を言ってるんです? ライア。この二人については然るべき処罰を…」
「だからそれをジュリの所でやってもらう」
「俺の所でって、それだと処罰とは言えないだろ!」
「そうですよ。ジュリアン殿の所は入隊希望者が後を絶たない人気のある役職所です。甘すぎます、それでは処罰というよりも…」