《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「っ! …え?」
勢い良くベッドから立ち上がった反動か、ふらつくスズラン。
「あっ…!」
「危ないっ!!」
咄嗟に倒れ込むスズランの身体を抱き留め、何とか床との衝突を回避した。
「……よかった。何処もぶつけてない? 膝大丈夫か?」
そのまま立ち膝の状態で華奢な身体を抱きしめる。
「…っ! あっ…は、離してくださいっ! 平気です…!」
「怒ってるのか? スズラン」
「っ…」
力を緩めながらながら恐る恐る聞くも、スズランは腕の中で激しく首を振った。
「じゃあ、なんでそんな…」
「だって…っ心配したんだから…! あのままライアが消えちゃって……わたしのせいで…っ」
スズランの瞳に薄く涙の幕が張る。それもすぐに零れ落ちて真っ赤な頬を更に濡らす。
「スズランのせいじゃあない! 俺は、、俺がスズランを守りたかったんだ! 決めたんだ、必ず守るって!!」
震える肩に両手を添える。すると小さな拳で弱々しく胸を叩き返された。
「……ばか! ライアの馬鹿! 馬鹿!! わたしが守ってもらってもライアが危ない目にあったら駄目なんだから! ライアが酷い目にあったら……もしライアがいなくなったらわたし…っ」
勢い良くベッドから立ち上がった反動か、ふらつくスズラン。
「あっ…!」
「危ないっ!!」
咄嗟に倒れ込むスズランの身体を抱き留め、何とか床との衝突を回避した。
「……よかった。何処もぶつけてない? 膝大丈夫か?」
そのまま立ち膝の状態で華奢な身体を抱きしめる。
「…っ! あっ…は、離してくださいっ! 平気です…!」
「怒ってるのか? スズラン」
「っ…」
力を緩めながらながら恐る恐る聞くも、スズランは腕の中で激しく首を振った。
「じゃあ、なんでそんな…」
「だって…っ心配したんだから…! あのままライアが消えちゃって……わたしのせいで…っ」
スズランの瞳に薄く涙の幕が張る。それもすぐに零れ落ちて真っ赤な頬を更に濡らす。
「スズランのせいじゃあない! 俺は、、俺がスズランを守りたかったんだ! 決めたんだ、必ず守るって!!」
震える肩に両手を添える。すると小さな拳で弱々しく胸を叩き返された。
「……ばか! ライアの馬鹿! 馬鹿!! わたしが守ってもらってもライアが危ない目にあったら駄目なんだから! ライアが酷い目にあったら……もしライアがいなくなったらわたし…っ」