《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
同時に全身へ電気の様なものが駆け巡る。頭の天辺から足の指先までビリビリと痺れてしまいそうな程だ。
一瞬。思考が停止しかけた。だがその小さなぬくもりが離れていく気配を察すると、そのまま強引に口づけへと切り替える。
「んんっ…! …!? っ…」
内心どうにかなりそうだ。今にも溢れだしそうな気持ちをぶつける様にスズランの唇を貪る。そして思い出すのはやはりあの日の出来事。あの幼き日の、たった一日だがラインアーサにとっては大切で特別な日。
おまじないと称した口づけ───。
「……スズラン…っ…」
「っふ、ぁ…らい、あ…っ」
堪えきれずに愛しい名を口にした。苦しそうに息継ぎしながらもそれに応えようとするスズランが愛しくてたまらない。このままでは歯止めが効かなくなりそうでほんの少し唇を離す。
「っ…スズラン……。本当に、無事で良かった…」
「ライアこそ、、無事で、よかった……」
まだ身体中がビリビリと麻痺している。しかしそんな事気にもならないくらいスズランを求めてしまいそうだった。むしろ全身の痺れは心地よく、抑えが効かない程に気持ちが高揚している。
ラインアーサはスズランを強くかき抱いて耳元で囁いた。
一瞬。思考が停止しかけた。だがその小さなぬくもりが離れていく気配を察すると、そのまま強引に口づけへと切り替える。
「んんっ…! …!? っ…」
内心どうにかなりそうだ。今にも溢れだしそうな気持ちをぶつける様にスズランの唇を貪る。そして思い出すのはやはりあの日の出来事。あの幼き日の、たった一日だがラインアーサにとっては大切で特別な日。
おまじないと称した口づけ───。
「……スズラン…っ…」
「っふ、ぁ…らい、あ…っ」
堪えきれずに愛しい名を口にした。苦しそうに息継ぎしながらもそれに応えようとするスズランが愛しくてたまらない。このままでは歯止めが効かなくなりそうでほんの少し唇を離す。
「っ…スズラン……。本当に、無事で良かった…」
「ライアこそ、、無事で、よかった……」
まだ身体中がビリビリと麻痺している。しかしそんな事気にもならないくらいスズランを求めてしまいそうだった。むしろ全身の痺れは心地よく、抑えが効かない程に気持ちが高揚している。
ラインアーサはスズランを強くかき抱いて耳元で囁いた。