《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
ラインアーサを無視して話を進めるセィシェル。
「スズ一人居ても居なくても、店はぜんっぜん平気だし」
「っ…それって……じゃあ、行っていいの!?」
期待の眼差しを送るスズランに小さなため息混じりで返事を返すセィシェル。
「はぁ。親父には言っといてやるよ、しょうがねぇな…」
「ありがとうセィシェル!!」
スズランはぱっと花が咲く様に笑顔になるとそのままセィシェルに抱きついた。
一連の流れを目の当たりにして心做しかの衝撃と同時に言われのない悔しさの様なものが沸き起こる。簡単に言ってしまえば嫉妬だ。
「な、何だよ! あんまりくっつくなって!! べつにっっ、俺の目の前でイチャイチャされるよりかはマシなだけだし」
「でもありがとう!」
「じゃあ、もう俺は仕込みに戻るからな!」
「まって、わたしも一回戻って着替えてくる…! ああっ! どうしよう……わたしライアにお祝いできる物、何も持ってない」
「……そんな事ない。何なら今貰う…」
「え? もらうって、、何を…!? ……っん」
セィシェルが酒場の中に入ったのを見計らうと性急にスズランの細い腰を引き寄せ、そのまま強引に唇を奪った。余裕が無いのは先程の小さな嫉妬心が原因だ。
戸惑いながらも薄く唇を開き舌を受け入れてくれるスズラン。喜びに任せ更に口付けを深くすると胸元の服を強く握られふと我に返る。
「……ん。スズラン」
「スズ一人居ても居なくても、店はぜんっぜん平気だし」
「っ…それって……じゃあ、行っていいの!?」
期待の眼差しを送るスズランに小さなため息混じりで返事を返すセィシェル。
「はぁ。親父には言っといてやるよ、しょうがねぇな…」
「ありがとうセィシェル!!」
スズランはぱっと花が咲く様に笑顔になるとそのままセィシェルに抱きついた。
一連の流れを目の当たりにして心做しかの衝撃と同時に言われのない悔しさの様なものが沸き起こる。簡単に言ってしまえば嫉妬だ。
「な、何だよ! あんまりくっつくなって!! べつにっっ、俺の目の前でイチャイチャされるよりかはマシなだけだし」
「でもありがとう!」
「じゃあ、もう俺は仕込みに戻るからな!」
「まって、わたしも一回戻って着替えてくる…! ああっ! どうしよう……わたしライアにお祝いできる物、何も持ってない」
「……そんな事ない。何なら今貰う…」
「え? もらうって、、何を…!? ……っん」
セィシェルが酒場の中に入ったのを見計らうと性急にスズランの細い腰を引き寄せ、そのまま強引に唇を奪った。余裕が無いのは先程の小さな嫉妬心が原因だ。
戸惑いながらも薄く唇を開き舌を受け入れてくれるスズラン。喜びに任せ更に口付けを深くすると胸元の服を強く握られふと我に返る。
「……ん。スズラン」