《完結》アーサ王子の君影草 ~ラインアーサの些かなる悩み事~
「もう~あなたって子は! 本っ当に見つかって良かった……あ、あの。ありがとうございます、うちのお転婆娘がとんだご迷惑を」
リタの母親がこちらに気付き、深々と頭を下げる。
「あ、いや俺たちはなにも…」
「ママ! リタね、転んでお茶こぼしちゃったんだけどおねえちゃんたちがあたらしいのくれたんだよ!」
「ええ?! 何やってるのよリタ。あ! 今すぐお茶のお代を…」
リタの母親が何度も頭を下げ、あまりにも申し訳なさそうにするのでラインアーサは心配させまいと笑顔を浮かべた。
「いえ、大丈夫ですよ。お代も気にしないでください」
「えっ! そんな訳には…って、あら? ……あの、貴方よくアーサ王子に似てるって言われません? 娘が帰国の時の行進でアーサ様に手を振って頂いて以来大ファンで!! ね、リタ!」
「……も〜! ママ。おねえちゃんたち今でぇと中なんだからリタたちおじゃま! そろそろいこ!」
「あ、ああ。そうよね、ごめんなさい。それに本当にありがとうございました。助けて頂いたのにこれ以上二人のお邪魔をしたらいけないわね。でももし貴方が本当にアーサ様だったらサインの一つでも欲しい所だわ! うふふ」
「あはは…」
リタの母親がこちらに気付き、深々と頭を下げる。
「あ、いや俺たちはなにも…」
「ママ! リタね、転んでお茶こぼしちゃったんだけどおねえちゃんたちがあたらしいのくれたんだよ!」
「ええ?! 何やってるのよリタ。あ! 今すぐお茶のお代を…」
リタの母親が何度も頭を下げ、あまりにも申し訳なさそうにするのでラインアーサは心配させまいと笑顔を浮かべた。
「いえ、大丈夫ですよ。お代も気にしないでください」
「えっ! そんな訳には…って、あら? ……あの、貴方よくアーサ王子に似てるって言われません? 娘が帰国の時の行進でアーサ様に手を振って頂いて以来大ファンで!! ね、リタ!」
「……も〜! ママ。おねえちゃんたち今でぇと中なんだからリタたちおじゃま! そろそろいこ!」
「あ、ああ。そうよね、ごめんなさい。それに本当にありがとうございました。助けて頂いたのにこれ以上二人のお邪魔をしたらいけないわね。でももし貴方が本当にアーサ様だったらサインの一つでも欲しい所だわ! うふふ」
「あはは…」